料亭予定地

アナ雪2を見に行った。

2019/12/01
映画レビュー




全体的には良かった。
たいへん良かった。

しかし感想はなんとなくしめっぽく、陰鬱です。
辛口とまでは行かない。



ここからはネタバレです!
広告をはさみます。





なご助「でどうだったんですかアナ雪は」
わたし「観た直後は良かった!と思ってたんだけど…うーん、今になってもやもやする」
なご助「もやもやとは」
わたし「いや、すごく良かったんだよ。二回目行きたいと思うし途中で涙ぐんだりもしてた。特に神話の世界をすばらしく幻想的に表現できていたと思う。ただ...そうだよ。あの結末でエルサが もう孤独じゃないって思えなかった」

ごはんを食べながら途中で。

わたし「そうだ!」
なご助「いきなりどうした」
わたし「封神されたんだよエルサは!」
なご助「いきなりほかの漫画混ぜるな」
わたし「漫画の意味でっていうより、神に封じられたんだよ!そういう感じ」



だんだんもやもやが形になってきた私、文句をつけだした!
出来栄えご満足の妹子を相手にからむ。
(妹子、ウザそうな顔をしていた)

わたし「だいたい、エルサを呼んでたのは結局だれなの?」
妹子「おかあさんでしょ」
わたし「そうかぁ?過去の記憶のでっかい版だっただけじゃなくて?」
妹子「なんでそんな疑り深いの!?」

わたし「エルサなんで凍るの?」
妹子「過去の記憶がひどかったからでしょ」
わたし「そうかぁ?もうちょっと心臓にビーム刺さるぐらいわかりやすくしてほしかったわ」
妹子「別にいいの!」

わたし「アナちょっとアッサリしすぎじゃない?はーい女王やりまーすぐらいのノリだよね。悩めよ」
妹子「お話したのが省略されてるだけでしょ!」

しかし、水の馬やエルサの戦いはとても良かったし、アナは変わらず可愛く、オラフの声はばっちりだった。
それは確か。

妹子の不満はクリストフ

妹子「あの歌いらなかった…」
わたし「いやでもあれがないと最後結婚するのにフラグがないから」
妹子「そもそもクリストフ、王様できないと思う、無理だし」
わたし「………」
妹子「愛なんて何かもよくわからない幼稚園児が観てるんだよ?恋愛を無理に入れなくていいよ!」
わたし「どうしてそんなに保守的になったんだ突然」
妹子「いや、クリストフが好きじゃないだけ」
わたし「クリストフかわいそう…頑張ってたのに…」
妹子「やだ、きらい!」




もやもやした時にはYahoo!映画のユーザーレビューをいつもチェックする。
なぜならほかのに比べて辛辣だから。

マイノリティは神様になってしまった
https://movies.yahoo.co.jp/movie/367239/review/1091/

言葉足らず説明足らずだなと感じた部分については、こちらのレビューがすばらしかった。この想像に完璧に乗っかりたいと思う。

エルサのしあわせとは?
https://movies.yahoo.co.jp/movie/367239/review/1125/

答え合わせについてきちんと答えを導いてくれているのはこちらのサイト
https://ikyosuke.hatenablog.com/entry/2019/11/27/041804







ここからはわたしの個人的な感想。

神に封じられることで、エルサは人間としての幸せから距離を置き、仲間の神々とのびのびと暮らす。
よりプリミティブな神話の世界に引っ越した、とみる。

第五の精霊であったと明かされたとき、実は本当の娘ではなかったのでは…と勘繰った。
だが今思えば、どちらかというと四つの精霊と人をつなぐ巫女、シャーマン的な存在としての位置付けかと思う。

ただ、「良い娘であることを放棄」した時にあれほど生き生きと自由になったアナ雪1のエルサがこういう方向におさまったというのは…
「あの結末でエルサが もう孤独じゃないって思えなかった」
という所に行き着く。

人としてならば、だ。
神として封じられたのならこれはもう仕方ないので、そこがわたしの納得のしどころだった。


観賞後に感じたのは、エルサがただひたすら孤独だったということだ。
結局、彼女は雪の女王でしかないのかと思った。

そもそもが雪の女王に人としての感情を与えるのに無理がある。
これはアナ雪1でも思った。

アンデルセンの感情を排斥した支配的な「雪の女王」や、ムーミンの「氷姫さま」の神秘さが好きなので、そこに無理やり人間路線持ってきても無理が生じるのでは…と思っていた。
(氷姫さまが最高に好きなので、「ムーミン谷の冬」を読んでない方はぜひぜひ読んでほしい!!)
>>Amazonリンク 「新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫)」(新装版で綺麗)

その狭間で葛藤した結果の妥協案という感じだった。

エルサは深い深い青の洞窟を行く。
まるで自分のルーツを探るように、もう一度母の胎内に帰る旅をする。
その子宮の最奥で母に会う。
…わけなんだけど、アートハランの深層部には前任の第五の精霊がいるわけでも何でもなく、結局エルサはたった一人でそこに立つしかなかった。
冷たくて、うそ寒くて、エルサを迎え取り巻くのは失われた過去の記憶の欠片だけ。
徹底的にひとりぼっちの世界で、エルサは凍り付いてしまう。

彼女が未来を託すのはアナ。
生き生きとして感情豊かで恋をする、何の力も持たない女の子。

この二人、姉妹愛というよりは、アナは彼女の命の分身であり、人間としての部分と超常的な精霊の分裂だとみた。
エルサが作り手によって与えられた人間らしさ、人としての生き方やしあわせをアナが一身に引き受ける。

逆から見れば、エルサはアナの持つ可能性という底知れないパワーの分身でもある。
孤独で、自分の居場所はここじゃないと思っていて、未知の世界をその力でどこまでも走っていきたいという願いを実現する力だ。
だがその力には危険が伴う。

手放す代わりに、アナはその力や無限に広がる未来への渇望からちょっと距離を取り、(エルサとして)神話の世界に置いておくことにした。

優しく素朴ですべてをうけとめて愛してくれる弱めのアニムスを得て、自分の世界で自分を取り戻す。(=女王となる)
それで実生活において見た目、安定を保つ。

本当の彼女は別の世界でファンタジーの世界で どこまでも 続く地の果てまでかける。



分裂をもって自己を保つひとりの女性は、分断の時代の象徴でもあると見た。

力を持ちながらひとつで在ることはやはり出来ないのか。
可能性から切り離される、そんな不安を感じた。

しかしこの結末はやはり、最初にエルサをエルサとしてでなく、アナといういかにもディズニーらしい女性を物語の軸に据えた時(据えざるを得なかった時)に、決まっていただろうと思う。

しかしそんなしめっぽいことは後ろに投げ捨てて、あの美しい映像美と暗い海の上を駆ける水の馬の神話を心に感じた方がいいとそういう風にも思うので、そうすることにしたのでした。

おわり。


>>Twitter(@mwagtail30)多分一番稼働してる
>>note
https://note.com/amamiyou
>>なろうのマイページ
https://mypage.syosetu.com/932660/
>>細々やってるHP
http://cappella.mitsu-hide.com/

日記雑感用ブログ村タグ

にほんブログ村 その他日記ブログへ

にほんブログ村 その他日記ブログ 雑感へ


スポンサーサイト



Ama Mew(天海悠)
Admin: Ama Mew(天海悠)
へっぽこ自家発電物書き。アニメ漫画書籍全般雑食です。クセ強め。
富野信者。イクニ。古典。児童書。
自分のことは盛大に棚に上げてレビューを書いたりします。

HP(料亭跡地)note(書籍レビュー中心)
Twitter @mwagtail30
映画レビュー