料亭予定地

リトルナイトメア考察-4 深く。もっと深く。

2022/01/09
その他




リトルナイトメア考察-4 深く。もっと深く。


 
「胃袋」の名を持つ謎めいた巨大船舶「モウ」に囚われた幼い少女「シックス」。物語はシックスがモウから脱出を試みるところから始まります。幼いシックスにとって、モウは牢獄であると同時に遊び場でもあります。死の危険が至るところに潜む密室の中で、ひとり知恵を振り絞って生き抜き、出口を探すことが目的となります。


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*ここからネタバレを含みます。





もうちょっと深く考えてみる。

あの首つり男の足元に落ちていた手紙と、レディの部屋にあった手紙が気になる。

制作の過程についてのニュースを読んでいると、2があっての1ではなかったようなので、1の時点では、レディの残酷さ、冷酷さを示すものとしてしかとらえていなかった。

1と2を「2→1」とつなげて考えるなら、「2が終わった時点でのモノとシックスの関係性」が、「大人となったモノとシックス=シンマンとレディ」として、手紙のやりとり、首つりなどで暗示されていると考えることもできる。

「実際にそうである」というよりも、「仄めかすための小道具」という感じだ。

枝葉末節しようまっせつにこだわると、全体が見えなくなる」
(これ、最近何かで読んだな……。そうだ!オタバリの少年探偵たちだ!)

目で見たままが何もかも本当だと思ってたら大事なことを見失う。



ここからは、大きく象徴的に俯瞰して見たリトルナイトメアの世界感。
あくまで私が感じたもの。

モノとシックスは、もともとこの現実を生きている大人の二人。

モノはシンマンとして
シックスはレディとして

それぞれの役割を果たしている。

そのそれぞれの心の中に住む、小さな少年と少女は、永遠の闇に閉じ込められて逃げ出す時を待っている。

レディが素の自分を隠して、冷酷にむさぼる連中を逆にむさぼって搾取を続け、モウ(胃袋)を維持しているのと同じように(こちらは明らかにセンチヒがモチーフであり、湯屋のようなイメージ)

電波塔(脳)を操るシンマンは、自分(モノ)が頭を突っ込んで自分を守っているテレビ(デジタル世界かも)によって偽りの世界を人々に想像させる電波(フェイクニュースや都合のいい妄想の世界)を拡散し、洗脳して世の中を動かして生きている。

電波塔はモノの世界
モウはシックスの世界

それぞれの心の中のような世界。



大人としてならレディとシンマン、その心に住む小さな少年と少女が出会ったとき、手を取り合って、二人なら何でもできるという力が備わるわけだ。

2の世界観は、「モノの心に入り込んできた小さな少女の存在が、モノに力を与えた」、というようなイメージだ。

大人と子供が入り混じってクロスした時系列と関係。
(ループというより大人の世界と体とクロスして同時進行)

モノは、シックスを独占したい心がある。
電波塔がモノの世界なら、狩人だってモノの一部だ。

旅を続けるうちに、二人の絆は深まっていく。



妹子「シックスはオルゴールで飢餓をしずめていたの?」
わたし「いや、あれは幼児性を示すアイテムにすぎないと思う」

シックスにとっては大切だったかもしれないけど、オルゴールに執着したままでは大人にはなれない。

しかし、あのオルゴールの破壊は、手紙がシンマンとレディの間に生じた何らかの破局を示唆していたのと同じような意味で、二人の間に亀裂を生じさせる原因にはなったかもしれない。

モノはシックスのために自らが外界から自分を守るためにかぶっていた紙袋の帽子(デジタル世界)をも手放してシンマンに対峙したわけだから、シックスにも自分のためにオルゴールを手放してほしかったのかもしれない。

でもそれは、自分から手放すから意味があるのであって、他人が壊すのは筋違いなのだ。

大人になったモノ=シンマンの心の中で、レディ=シックスはレインコートの子供のまま。
心がいつまでもそこに取り残され、縛られている。

そのゆがみがとらわれたシックスを歪んで肥大した醜い姿にさせてしまっている。

幼児性と逃避を示すオルゴール。

モノもシックスも、どちらも成熟しきってない状態、おとなになれてない状態だと、幼児性で相手を傷つけてしまう。





シックスは気づいてしまった。

今、手を握っているこのモノが、あの狩人の部屋でもそうだったように、(逃避かもしれないけど)つかの間、おさなごころのままでいさせてくれた心のよりどころのオルゴールをこわし、いずれ独占欲の闇に彼女を閉じ込めることになるのだということ。

これだけの強い意志を持って彼女を助けてくれた彼がいずれどのような姿になってしまうのか。

おさげの少女が知り合いであったなら、彼女がシンマンに吸われて、他の人と同じように服だけ残して消えてしまったのなら、シックスはそれも許せなかっただろう。
シックスを落とした理由の一つかもしれない。

モノは、そんなの二人でなら乗り越えられると思っていたはず。
シックスは信じきれなかったし、弱さがあった。
恐怖に負けてしまった。



モノとシックスは、2においては、どちらかといえば対等ではなかった。
シックスはサブキャラであり、モノに守られる存在であり、助けられる存在であり、まだ覚醒していなかった。

顔を見て、少し考えて、それから明確な意図をもって手を引き抜いたシックス。
そのあとの、ひどく傷ついてショックを受けた様子を見せたシックス。(自分の所業にか?)
そして外に出たとき、今までの中でももっとも影が濃くなり、その影がモウのポスターを見たとき、最初の飢餓が訪れる。

心の隙間を埋めるもの。
いくら搾取を重ねても、飢餓は決しておさまらない。

シックスの闇が彼女を迎える。
オルゴールによく似た場所の、かつて彼女が属していた場所。

(モウの形ってオルゴールに似てない?)
(オルゴールの曲と、レディの鼻歌とって、おなじ?違う?)



モノをシンマンに育てる事になってしまったのは、まぎれもなくシックスの裏切りであること、裏返しのシックスへの思いであることは間違いない。
シックスを「どこまでも守り、囚われの身を解放したい」と思っていたモノにとって、受け入れがたいことだった。
闇落ちしたモノは電波塔の心臓部でシンマンとなる。

モノは、電波塔の心臓部、真ん中、「脳」の中心で待っていた。
ずっと待って待って待ち続けて、ついに来なかった結果がシンマンなのだろう。
だから、子供を憎み、さらうのは当然なのだろう。

まぁ大体みんな見つけ次第襲い掛かって来るのは同じことなんだけど、レディもシックスを見つけ次第、殺そうとする。
誰だってもう絶望した状態で、自分の弱さや、希望を見たくはない。



モノと旅をして、自分を取り戻し、さらにオルゴールも手放したシックスは、1の世界の「モウ」を経て、自分を制御できる力を身に着ける。

もし、モノの中に、いずれシンマンとなってしまう芽や、罪を見たというのならだ。
シックスも自分の罪に向き合い、搾取しているレディと同じであることに気づいた時。

取り残されたモノの絶望や答えがどうであったとしても、もう一度会いに行こうと思うかもしれない。
それだけの強さは身につけた。
それだけの罪も背負った。

手に入れた力を、他人(モノ)のために使うことができたとき、シンマンの前で自ら帽子(紙袋)を取ったモノと同じようになれることだろう。

やっと対等になったシックスは、今度こそモノに会いに行く。
絶望にとらわれているであろうモノを救うために……。

というエンドが無理やりねじ曲げて導き出したわたしの結論だ!



もう少し続きます。


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歪んだ絶望の世界を遊ぼう。電波塔に支配された世界を舞台に、少年「モノ」を操作するサスペンスアドベンチャーゲーム。黄色いレインコートをかぶる少女「シックス」と共に、テレビを介して世界に広がる悪の源を暴くため、2人は電波塔に向かう。




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