料亭予定地

昭和29年の「風雲児信長」という映画-1

2021/12/13
映画レビュー




昭和29年の「風雲児信長」という映画-1


すんごい古い「風雲児信長」っていう映画を観ました。

1954年ていうことは、昭和29年だ?
テレビ放送がはじまった次の年で、第五福竜丸が被爆している。
昭和20年に戦争が終わっているので、復興の真っただ中か。

と思ったら、解説に「1940年公開の『織田信長』を戦後に改訂版として再公開した作品」と書いてある。
第二次世界大戦がはじまった年ですわ。

ゆっくりじっくり鑑賞したいと思います。



織田信長の若き日の物語。信長のあまりに奇抜な行動で周囲の評判は最悪。傅役の平手政秀は苦悩の連続。美濃からの濃姫嫁入りや、父・信秀の死に際してもその振る舞いは変わらず。信長を戒めるため平手は自害してしまう。1940年公開の『織田信長』を戦後に改訂版として再公開した作品。


 ≫ 歴史系記事


*ここからネタバレを含みます。




のっけから演技がド下手くそ?
というより、まだ「映画を撮る」ということに慣れてない演者である感じがする。

片岡千恵蔵、銀幕のスタアだそうです。
≫ 片岡千恵蔵 ーWikipedia

「尾張のうつけで竹千代を可愛がっている」は一体いつからのイメージなんだろう。
この映画もばっちり踏襲している。
それとも現在がそれを踏襲していると言うべきか。

ものすごくおっさん臭い信長(銀幕のスタアに超失礼)だけど、濃姫はすごく美人だ。
儚げで消え入りそうだけど、すっごい強い感じする。
存在が強い。

漁火いさりびいて鵜飼の様子が入るのがとても素敵。
こういう表現が見たくて古い映画を見ている。

斎藤道三が濃姫に思いやり深いっぽい言葉「同い年ぐらいだからいいよね」って言ったすぐ後に、非人間的な感じで「殺されに行け」みたいなことを言う。
裏腹なのか。

もし自分を倒すぐらいだったら喜んで死んでやるわ!そういう価値観。

濃姫ノーコメント



輿に乗っていざ美濃を離れるという時はちょっと呆然としてる感じ。
薄衣をかぶって腰に乗り込むところがすごく昔っぽくていい。

尾張に着いたときは、たおやかだけど疲れてなくて元気一杯だった。
「死のうは一定」もうやってる。
めっちゃ良い声!
演技はともかく、すんごい声がよい。

信行だ!
(信長同腹の弟の信行を、すぐ信勝だ信勝だって言う人いるんだけど、信行の方がしっくりくるんだよね。信勝ほかにもいるし)

美濃三人衆がご挨拶。
濃姫、放置。

平手が「勤王の心」とか言い出したー!
ないでしょそんなん!いや……あるの?わからない。

濃姫より竹千代の方がいい信長。
おちご趣味がこんなところでリアル……。
竹千代可愛がりすぎ。

そしてまた「死のうは一定」

竹千代パート長い。



しとやか濃姫に比べて、信長ママがすごい威厳だ。
ママ主導で信行がよいという連判状を提出する。
お父さんが「(後継ぎは)自分の家の中のことだけを考えない型破りの信長に」と言う。

お葬式の場面がいちいちすごい。
やはり、まだちょんまげ時代に近い時代に撮った作品は、こういうところがすごい。
小さい頃、バブル期のおじいちゃんのお葬式がものすごく壮麗だった思い出、大きなお寺の中にぎっしりと人が並んで読経の声も輪唱して、線香の煙とともに空に舞い上がっている感じ。

大僧正の服装しているお坊さんがすごく偉そう。
葬式エピソードめっちゃ引っ張るやん。





皆がザワザワどよどよして騒ぐから、到着した信長、どんな格好してるのかと思えば割と普通だった。
別に諸肌脱ぎでも何でもないし、お焼香を掴むのがすっごい芝居がかってて、投げ方が歌舞伎!てぇい!
大上段に振りかぶってぶわーっと撒くじゃなくて、ちょっとした手の動きで撒き散らす。

着物の背中の模様が大根だ?
何か意味があるんだろうけど知識不足でわからない。残念。

焼香があんなだったのは竹千代のせい!!??
どんだけ!?

竹千代>>>>>>>>濃姫



平手中務の自害が長い。

平手の遺言がこの期に及んで、まるで子供に言い聞かせるような内容なんだけど、親の立場で聞いていると意外と胸に刺さるものがある。
「格好を構わないのは良くない」って、結構大事なことだと思う。

「人を頭から馬鹿というのはよくない」
ちょっとここで笑っちゃったが、子供に講談の内容として面白く教育的で為になる。

お話として面白い。
漫画にぴったりなドラマチックな腕立てではないだろうかね。

「果実をかじる歩きをしない」
食べ歩きしないっていうことだなあ。不衛生だもんね。

「天下統一した信長」の若かりし頃なわけだから、そういう野放図さを完全に否定しているわけでもないんだ。
なにものも抑えられないほどのびのびと大きく育て、という逆の意味もある。



ドスドス歩いてくるこの人誰?と思ったら義龍だった。
典型的田舎の荒武者みたいな感じのよしたつくん。
斎藤道三がここでもいい味出してる
「せかったらしくぎゃあぎゃあぬかすな」

正徳寺の会見になる。
尾張と美濃の中立地帯なんですって。
へーそうなんだじゃあやっぱり正徳寺であったっていうのはお互いにあまり信用してなかったってことね。

確かにマムシの道三だし第六天魔王だしで、ここでどちらか殺されてもおかしくない。


 ≫ 昭和29年の「風雲児信長」という映画-2

 ≫ 歴史系記事

 
(新人物文庫) 太田 牛一 (著), 中川 太古 (翻訳)
織田信長の生涯を描いた一代記である「信長公記」は、信長の旧臣太田牛一が、実際に見聞きした信長の記録をもとに執筆したもの。そんな一級史料が現代語訳版でスラスラ読める!信長ファンの必読書。


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