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月刊プリンセス(2021年12月号) ヒイイイイー!

2021/11/07
漫画レビュー




ヒイイイイ 薔薇王の葬列 月刊プリンセス(2021年12月号) ネタバレ感想


表紙あたりをめくっているとき:

わぁー♡♡♡
バッキンガム、ぶっちぎりで人気投票1位だぁー♡♡♡


だんなに
わたし「ねー見て見て!『あのお前が最近ハマってるやつ。何だっけ。ウェリントンみたいな名前の』とか言ってたアレ!バッキンガム、人気投票1位取ったんだよー!やったー!」

死んでるけどne。

…本誌はそれどころじゃなかった。

 
(プリンセス・コミックス) 菅野文(著)
幾夜を共に過ごす中、ついにヘンリーを愛していることに気づいたリチャード。はたして二人の関係はどうなる…!? 一方、最恐の女・マーガレットが動きだし…!?


 ≫ 菅野文「薔薇王の葬列」の感想


*ここからネタバレを含みます。




イヤアアアアア!!!
何これ何何何!

怖い、怖い、怖ーーーい!!

でも、だけど!
でも、だけど信じてる、信じてるから!!

絶対、殺すのはあくまでも「王としてのリチャード」だって信じてるから!!
ディアナさまエンドなんだって!
静かに死なせてあげてよおおおお!

どんどん結核フラグ(それはフラグとは言わない)も派手になってるじゃん!



今回のことで、「王としての自分」が自分が望んだことで、最後の誇りというか、よりどころなんだっていうんだったら。
逃げないという選択をしたのに、それを打ち砕くというのは…。
酷なのだろうか…

最後ぐらい、王として死なせてあげてもいいのかなー。

いやっ
これは薔薇王だから。

そこはシェイクスピアに寄せなくていいよ!



とりあえず、支離滅裂だけど最初から。

表紙のヘンリーが相変わらずというか往年のというか、どうつくしいのが最初はほわーとなった。
が、最後まで読んでからもう一度見るとかえってこわい。
きれいなのがこわい。

とりあえず、リチャードがヘンリーが戦場に現れた理由を知りたがっていたので該当箇所を読み返してみた。
(6巻だった)
完全に忘れかけていた。

というより、このあたりからヘンリーがブレてきたというか、おかしくなってしまったというか。
あんなにリチャードリチャード言って執着してたのに、どうした?
と思った箇所だった。

あたまが真っ白になってしまっていたんですねと言いたいところだが、妻と息子、さらにリチャード自身もあんなにも頑張っているので、余計におまえ何なん?というのが悪目立ちしてしまったところはある。

一応、ふらふらしながらも、王として皆のところに行かなければ~的な感じではあったんだね。
スルーしてたような気がする。

そして、ここですれちがいそうになったのに、リチャードを引き留めたのがちびバッキンガムだったところに運命を感じた。





王となった今、対等の立場に立って、多少なりとも当時のヘンリーの苦悩がわかるようになったと思っているリチャード。

今ほど話したいと思ったことはないというのも、空虚、虚無、孤独を知ってしまったからだろう。

・じゃあ、今までなんでカケラもヘンリーティレルのこと思いださなかったんかーい!生きてるって知ったやろー!!!何か反応せえよ!
・それどころじゃなかったんだよね、わかります。バッキンガムのことであたまいっぱいだったのよね。


という二つの心がわたしの中で争っている。

さらにここで、やけに孤独で何もないことを強調してるけど
ケイツビーは?
と思ってしまったことを白状したい。

ケイツビーはいままで仕えてきたことがすべてなのに、そんな悲しいこと言ってあげないでー!

どこまで報われないんだ。
さすがに可哀相を越えて残酷やぞ。

でもケイツビーはそれでもいいと思ってそうで、それはそれで究極だ。



初心にかえって、この上なく純粋なきもちで
トモダチ
というのが、このふたりの結論になった。

とみせかけて~~!の!!
闇!!!
こわ!!!

額面どおりに受け取るなら、こいつはもはやリチャードにとって、鬼門と絶望にしかならないのか、と言いたいところだけど…。

いやいやいやいや
まだ信じてる
まだ………



何となく、いまヘンリーは記憶を取り戻しかけているようで、完全には戻れてない様子。
分裂した人格がもどらないまま、ヘンリーでもティレルでもない状態?と解釈すればいい?のか?

ティレルの名前も返上したし、何者でもない名前のない真っ白の状態として、「トモダチ」というのを提供したようだが、リチャードにとってはこれは、これまでのすべての人生の全部が含まれての上での台詞だから、万感だろうなー。

こっちが泣くわ!



ヘンリーとリチャードはひとつの光と闇。
対極に位置する存在で背中合わせ、と思ってるのだが

ヘンリーはすべての傍観者
リチャードはすべての体得者

という感じだった。

ヘンリーがいっさい触れられない(触れたくない?)距離を置いている現実世界の感情や苦しみや愛に、リチャードは生身でぶつかってきた。
ズタズタになりながらだが。

ティレル化するぐらい壊れてしまうからヘンリーにはできなかったことだが、しかしぜんぶ自分の望みと意思で戦い続けてきたリチャードは結局、母も乗り越えることができるまでになったのだ。

その結末が王であり、王冠であるのなら、誇りをもってそこにとどまろうというリチャードの結論だ。



常々書いているようにシェイクスピアは物語として、ヘンリーこそリチャードに殺されなければならないと思ってるのだが、このヘンリーは本気でなんの躊躇もなく背中からぐっさりやりそうでコワイ。

今のティレルはバッキンガムが頼んだアレに従って動いているのだと思う。
(だよね!?)

そこが例の「愛を教えてくれー」につながってるので、さいごのさいごにバッキンガムの意図が明かされることになると思うのだが……。

バッキンガムがリチャードにとって悪いことになるのを頼むはずがないので!
そこは!絶対信じてるから!
バッキンガムを信じてる!

でもあの人(ヘンリーティレル)、曲げて曲解しそうでコワイ。



生きているうえでのぜんぶのしがらみをとりのぞくというのは、結局、生きているとは言えない状態になるんだなと、おもった。

みんなみんなすべての生きる人は、茨に咲く薔薇なんだなと。
(ウテナだ………)



 ≫ 菅野文「薔薇王の葬列」の感想

 
(ちくま文庫) W. シェイクスピア (著), 松岡 和子 (翻訳)
「口先で奇麗事を言う今の世の中、どうせ二枚目は無理だとなれば、思い切って悪党になりこの世のあだな楽しみの一切を憎んでやる」。世界を憎悪するリチャードは実の兄を陥れ、殺した敵の妻を口説き、幼な子を惨殺し、利用しつくした臣下はごみのように捨て―。奸計をつくして登りつめた王座に、破滅はあっけなく訪れる。爽快なまでの「悪」を描いた傑作。


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Ama Mew(天海悠)
Admin: Ama Mew(天海悠)
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