料亭予定地

アリーテ姫

2017/02/06
映画レビュー




アリーテ姫


(2017年 02月 06日の再録です)

正確には
「アリーテ姫」と「この世界の片隅に」3
という題名にするべきだろうか。

こんなに記事を連投するほど、この作品はすごかった。
評判になるわけだ。


 
『魔女の宅急便』で監督補を務めた片渕須直が初監督した劇場用アニメ。婿となる男性が現れるまで無垢な身でいなければならないアリーテ姫が、自分の人生を捜す旅に出る決心をする。制作は『MEMORIES』などを手掛けたクリエーター集団・STUDIO4℃。


 
すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していくなかで、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。



 ≫ 映画の感想記事


*ここからネタバレを含みます。






2004年まで、自分が見た映画を記録に取っていた。
つけなくなって10年以上過ぎた。

その「つけなくなるより前」に見たので、記録に残っている「アリーテ姫」。

他の作品は、ほぼ忘れかけていて、記録を読んでもぴんとこない。
だが「アリーテ姫」は、その中でもはっきり覚えている。

ぽよよん太眉の姫がかわいくて好きだった。
記録では当時からかなりの高得点をつけていた。

評判にもならなかったし、マイナーだと思う。
しかし、この監督の推してくるシチュ萌えは、すごく私にフィットする。



アリーテ姫も、魔法使いに強制的に嫁にされるし、塔にとじこめられる。

彼女はこつこつと自分なりの工夫を重ね、マイペースに物事に取り組み、世界へ自分の足で出ていく。
(原作があるのだが、ずいぶん違う、片淵アリーテになっているらしい。)

魔法使いは見掛け倒しの臆病者なのだが、本当の自分の姿をさらした後に、ラストは旅に出るアリーテ姫におまけのようにくっついていく。

目つきの悪いチビだったが、個人的になんとなく好きだった。
目つきの悪いの好きだし。

この後、彼も育って大人になって、アリーテと夫婦できたらいいのになーなんて思っていた。
一応結婚してるし付いて行ってるし。
命を奪われるんじゃなくて、心を奪われるんじゃないの?と思ったりしてた。

そんな萌えを、「この世界の片隅に」は、完璧すぎるほど完璧に満たしてくれた。



こうしてアリーテ姫を思い出していると、そこかしこに監督のツボが見えてくる。

・突然知らない相手と無理矢理結婚
・あわてない騒がない。
・環境順応能力が異常に高い。
・マイペースのコツコツ型
・おっとりさん
・籠の鳥
・自分の力で脱出
・突き抜けるカタルシス。

アリーテ姫もだが、この監督の作品には妄想余地(造語)があって、その世界にもすっと入ることができる。
余韻て言えばいいのにね。

監督本当にグッジョブ!!





「この世界の片隅に」の原作漫画を買ったら、記憶が上書きされてしまった。
なので、リフレッシュのためにもう一度映画を観に行った。

もう何回目だよ!!

映画の改変がすべて、好みに沿うものだった。

細かい所では、

・北條父のせりふが「決めた」より「見初めた」の言葉が良かった。

・北條父子が道に迷ったのは、哲が意地悪をしたらしきエピソードが良かった!
 映画だと哲の印象がすごく強い→あとの展開にしっかりつながっている。

・昔会ったか?の質問に「小さい頃に」の返事がなかった。
 ない方がいい!!
 「会うたで」だけの方が、えっえっ?どこで!?て妄想が広がる!

・防空壕のキスでは、漫画版よりも周作がすごく積極的だ。
 首を伸ばしてぐっと迫ってくる所がくっそエロかっこいい。

・のんの声がめちゃくちゃ可愛い。
 ハゲを気にして押しのける所や、くすぐられてうなる声とか、可愛すぎてこんな嫁たまらない!!!
 悶絶もの。

・周作声の演技がすごくいい。
 周作がすごくすずを好きで可愛いなと思ってて大事にしてる感じが出てる。

・もらった絵が賞を取ったことをすずは忘れてて、それを納屋で哲が忘れられない思い出として語るとした演出が良かった。
 「最近描いてないのか?」の指摘も良い。
 とにかく映画は哲がすごく良い!

・哲のあーだこーだ言いながら迫ってる所に挿し込まれる海の描写がすごく良かった。
 哲の海軍での生活、彼の経てきた「普通でない」記憶を思わせるものだった。

・ひらひらしゃべるんも、って「ひらひら」はイイ!
 世の中ヨクナイネ!とかドウデモイイネ!を押したいばっかりなのにこれに関しては1000回イイネ!を押したい。

・空爆を表現するのに絵筆がカンバスを叩くように走る。
 最高。

・「ここに絵の具があったら」の台詞。
 映画は絵の表現すべてが良い。
 すずの指が空に動いてデッサンを描く。
 彼女が絵に類まれな才があることがわかるし、腕を失った意味が強く迫る。


まだまだありそうだが…

もう、映画はすべてが、最高に、良かった!!!


 ≫ 映画の感想記事

 
ダイアナ コールス (著), 公益財団法人 横浜市男女共同参画推進協会 (監修), ロス アスクィス (イラスト), グループ ウィメンズ・プレイス (翻訳)
王子様を頼らず自らの手で人生を切りひらく、もじゃもじゃ髪の賢いお姫様。10万部超のベストセラーとなり、片渕須直監督のアニメ映画デビュー作にもなった物語が、熱い待望の声に応えて復刊!


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Ama Mew(天海悠)
Admin: Ama Mew(天海悠)
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