料亭予定地

ヘンリー六世の3、読了

2013/12/13
読書




ヘンリー六世の3、読了


(2013年 12月 13日の再録です)

読書のストレス解消って本当だな。

ここからは、先日の記事「ヘンリー5、ヘンリー6の1と2、読了」の続き。
ヘンリー6世3に入る。






 
(ちくま文庫) W. シェイクスピア (著), 松岡 和子 (翻訳)
百年戦争とそれに続く薔薇戦争により疲弊したイングランドで、歴史に翻弄される王ヘンリー六世と王を取り巻く人々を描く長編史劇三部作。敵国フランスを救う魔女ジャンヌ・ダルク、謀略に次ぐ謀略、幾度とない敵味方の寝返り、王妃の不貞―王位をめぐる戦いで、策略に満ちた人々は悪事かぎりをつくし、王侯貴族から庶民までが血で血を洗う骨肉の争いを繰り広げる。


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*ここからネタバレを含みます。




兄エドワードの未亡人との結婚に賛成しないのは、弟のクラレンス公ジョージを筆頭に、みんな同じだ。
父親、ヨーク公リチャード・プランタジネットの悲劇的な戦死。

どことなく皆、血で血を洗う争いにんでいる気配がある。
平和が欲しいと思っていた。
ここでフランス王の娘(だったか姪だったか)と結婚していれば、ついに取り戻したヨークの天下は完璧だったのに。

嫡子エドワードは、公よりも私を優先してしまった。
王の資格なしと見た、弟のクラレンス公ジョージは、今まであれほど白薔薇赤薔薇で戦ってたのに、ヘンリー六世側へ。

それもどうかと思うよ!?
クラレンス公ジョージもたいがいだと思うよ?

エドワードは捕えられてしまった。
でもウォリックたちは、ヨーク公リチャードが死んだ時点で落としどころはエドワードがヨーク公を継げばいいじゃんという感じ。
懐柔されそうになってしまうエドワード。

お前はね、もう女によろめくし、あれほどの戦いをして勝っておきながら、ヨーク公でもいいかってよろめくし。

ここで絶対にブレないグロスター公リチャード(リチャード三世)。

兄を奪還、クラレンスを説得……。
そうだそうだ!
何のために戦ったんだ!

このあたりで、やっと見えてくるリチャードの王位への野心。
ヨーク公の執念を引き継いだのは、彼だったのだなというのが見えてくる。

三兄弟たちでよってたかってエドワード王太子(マーガレット側)を刺して殺す。
父、ヨーク公と、幼い弟ラトランドの血の復讐だ!
(このとき殺されたエドワード王太子の妻が、ウォリックの下の娘、レディ・アン。ウィングにあらず)

リチャードは返す刀で、ヘンリー六世を殺しにロンドン塔へ向かう。

……リチャード三世へ続く。



このあたりまで読んでいて、きっとこの史劇系よりももっとずっと有名なほかのシェイクスピアの作品も、すべてがこの中につまっているなと感じる。

赤薔薇白薔薇のお互いを不倶戴天の敵と憎みあう関係は、キャピュレットとモンタギューに通じる。
こっちを読んでからだと、ロミオとジュリエットは、それは逃げてこっそり結婚するしかなかったよね。とても無理だったよね。と、妙な説得力がわいてきた。

この不倶戴天の敵同士は、もう決しておさまらない。

リチャードになびくアンを見ていると、父を殺した(かもしれない)叔父と結婚する母に嫌悪を抱くハムレットを連想する。

マクベス夫人の女の恐ろしさなどは、ジャンヌやマーガレット妃に通じるものがありそう。

それぞれの有名作品は、すべてこのイギリス史劇系のそれぞれの細かいところを切り出して、拡大してみせたものという感じ。

とかいいつつ、どれがいつごろ執筆されて云々とか、因果関係とか、詳しいことはまるで知らないただのシェイクスピア好きのたわごとです。



 ≫ 菅野文「薔薇王の葬列」の感想

 
シェークスピア (著), 坪内逍遥 (翻訳)
シェークスピア作の全戯曲の全幕全シーン全文が坪内逍遥の名訳で読めて、日本語訳と同じページに該当する英語原文が表示されて、セリフ対セリフの比較対象が容易。対訳本として完備されているので、学習に、研究に観劇にピッタリの一冊全集。今回、シェークスピア没後400周年を記念して、完全新版として上梓。20年間、計6万部のロングセラー。


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Ama Mew(天海悠)
Admin: Ama Mew(天海悠)
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