料亭予定地

薔薇王の葬列つづき

2018/07/29
漫画レビュー




薔薇王の葬列つづき


(2018年 07月 29日の再録です)

しばらくバッキンガムの余韻に浸っていたが
気を取り直してさらっと検索してみたら、阿鼻叫喚が広がってみなさん発狂していたので、たいへん満たされてブラウザ閉じた。

こんな記事(リチャード三世原作感想)も書いてたことがあったな。
もう五年前だ。

昨日は久々に原作を読んでみた。
やっぱりよい!


 
(プリンセス・コミックス) 菅野文(著)
エドワード王が倒れ、混乱する王宮。“未来”を考えなくてはならない事態に皆は……!? そして、執拗に狙われるリチャードの身体の秘密は、ついに暴かれてしまうのか!? 裏切りと契りの果てに覚醒したリチャードの進撃が始まろうとしていた…。


 ≫ 菅野文「薔薇王の葬列」の感想


*ここからネタバレを含みます。




リチャード三世を読むと、今の息苦しい監視社会もふっとぶ。

悪いことして何が悪い!
この世は弱肉強食だ。

美味しいとこを、ご立派で清廉潔白な美男美女だけに持っていかれるのか?
生まれながらの上級国民に。

自分の道は自分で切り開くしかない。
リチャード頑張れ!

……ってなる。

醜い設定でも、ぜんぜんかっこよい。

そして、シェイクスピアを読むと、薔薇王関係なく、すうっと世界に入れるところが、そこはさすがのシェイクスピア!

アル・パチーノのリチャードを探しても良かった。
もし役者が演じるとすれば、それはアル・パチーノがベスト。

イメージがばっちりだった。
アマプラ、今は見られないみたいで残念だ。
(わたしは五年前にドはまりした時に、DVDを買いました)
 
オスカー俳優アル・パチーノ初監督作! 超一流スターの豪華競演で贈る大胆かつ斬新なシェイクスピア劇!



 
アル・パチーノ (出演, 監督), アレック・ボールドウィン (出演)
スカー俳優、アル・パチーノが、長年愛し続けるシェイクスピアの「リチャード3世」を題材に、監督、製作、主演の3役を見事にこなし、驚くべき多才ぶりを発揮した、彼の代表作と呼ぶべき作品。


こうして原作に立ち返っても、薔薇王の葬列のイメージもぜんぜん壊れないし、むしろ広がる。

今からでもたくさんの人に読んで欲しい!



薔薇王の葬列、続き
バッキンガムの何がそんなに良かったか

確かにエドワードはリチャード萌えだったけど、男の部分もあることを最後まで知らなかった。
完全に女だと信じきっていたから、最後まで半分の彼しか知らないままだ。

返す返すもよいキャラだった。
死んじゃうのが惜しいぐらい。
ちびエドワードの美しいお父様萌えの中に生きてるのがかわゆい。

リチャードが、アンに自分から体の秘密を暴いたり、アンを押し倒したり絶対にするはずないので、女相手はどうにもならないのでは。
リチャードは女面の方がつよい。
(しょうじょまんがだしね!)

ヘンリーには、思いきって自分をぜんぶさらけだしたのに、ヘタレ+トラウマ+清らかすぎて無理だった。
一番愛した人に、勇気をもって告白したのに、拒否されるなんてほんとかわいそう。
心が痛くなった。



まあ、原作がアレだから、ここでそうじゃないと、リチャード三世展開にならないし、流れとしてはうまいな!と感心したのも事実なのだが、もう薔薇王側のリチャードが可愛くて好きになりすぎてて、本気で悲しかった。

闇落ちヘンリー(ティレル)がどうなるかわからないが、あの精神状態でリチャードが愛したヘンリーに戻ってカップルになれるかは疑問だし、そうして欲しくない気もする。

だってこの人、バッキンガムが思いをとげるお手伝いをしちゃってるんだよ!?
お前はもう、何がしたいのかわからないけど、そのままで良いよ!

どうせ二王子もお前が殺すんだろぉ~?(決めつけ)
しっかりその手で始末して、リチャードを傷付けた罰を受けて欲しい。

ケイツビーはもう、愛が突き抜けちゃってて、これはどうもならんだろう。
生涯も命もかけて、愛するリチャードに尽くして尽くして死にます的な。

体の秘密は知ってるし受け入れてるが、そういう対象じゃなさすぎて、報われる気がしない。





最初から最新刊までずっと「この体は、知られれば誰にも受け入れてもらえない」と、リチャードは繰り返し言っている。

最大の原因である母の呪いからはじまって、すべての人間関係の壁になってる。
皆、知ったら離れていくと決めているし、こんだけ追い詰めて思いきって告白したヘンリーに拒否されたの、心の傷すぎる。
さらによりによってアンを、心ならずも口説かせられるし

リチャードはもう、愛とか恋とか、言葉や気持ちを信じたり求めたりできる状態ではない。

だから、バッキンガムはリチャードの体の秘密を知っても離れなかった上に、そこを越えて一歩踏み込んできた本当にはじめての相手だ。

もえ!よくやった!えらい!(にほんご)

マクロスフロンティアじゃないけど、まさに
心揺らす言葉より無責任に抱いて、だ。
行動だいじ。

しかも、愛や恋を口にしない。
血と野望と自由のために!

正直だ。

だからリチャードはバッキンガムを受け入れられる。

ヤケクソと自傷なだけじゃなさそう。
小さい頃から共にいて、お互いによく知り、心を許しているし
何よりバッキンガムもヘンリーだからな!(ドヤァ)

天使のヘンリーと悪魔のヘンリー

最高。

個人的には、悪魔ヘンリー・スタフォードに、天使ヘンリー六世と同じぐらいかそれ以上、リチャードの心をもってって欲しいけども、ここはもう黙っていよう

ひたすらディアナさまエンドを祈ろう。



※追加(47号)



 ≫ 菅野文「薔薇王の葬列」の感想

 
(プリンセス・コミックス) 菅野文(著)
共謀者としての契りを結んだリチャードとバッキンガムは、邪魔者を次々と粛清していく。磐石な地盤を求め、リチャードが次に出た行動とは…!? 一方、エリザベスが反撃の準備を進め…!? ※こちらは巻末に電子版のみの特典ペーパーがついています。


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Ama Mew(天海悠)
Admin: Ama Mew(天海悠)
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