料亭予定地

月刊プリンセスやばい(追記) 2 ポエミーな妄想

2019/02/08
漫画レビュー




月刊プリンセスやばい(追記) 2 ポエミーな妄想


 ≫  月刊プリンセスやばい(追記) 1


あまりにも本誌の展開がラブカップルなので、完全に頭が薔薇王。



頭がポエミーになってるので許してください。



 ≫ 菅野文「薔薇王の葬列」の感想まとめ(自分用)



*ここからネタバレを含みます。




ここからポエミーな考察↓


薔薇王リチャードは、男でも女でもない曖昧な境界線の上で、どちらにも行くことができずに母に存在そのものを拒否された。


愛をくれた父上を求めて男として生きることを決めたが、それだけでは満たされない。
基本女面が強いのに、パパが勝手に決めてしまった弊害があると見る。

ヘンリーの中に優しい母性の癒しを求めるも、強烈な母性に打ち砕かれた。
(ヘンリーがリチャードを拒否したきっかけは、リチャード母よりも、自分の母親への嫌悪だった。)

体の秘密、自分ですら受け入れがたい自分を受け入れてもらう救いを他者に求めるも、ヘンリーに突き放され、拒否されて絶望するわけだが…。
あそこでヘンリー君が受け入れていたら、多分ふたりで心中するの方向で終了だったはず。

拒否されたので、生きていられる今があるわけで、リチャさんは殺したと勘違いしているが、あれは、自分の弱さにとどめを刺したということでもある。
(殺しきれていないのが気になるところではあるが)

アンが体現していた自分の中の純粋無垢な少女の気持ちも生きたまま死んでるような状態となり、結局、孤立無援になる。

ひとりであることを認めた時、ひとりで生きることを受け入れた時にはじめて、リチャードは次の段階に進めたのだ。



それでも、体と心の奥深くに隠した望みは消えない。
人間が生きている限り、消えない渇望、これは業だから仕方ない。
むきだしの自分は、思わぬ形でバッキンガムによって暴力的に暴かれる。

バッキンガムの手が触れての問いかけは、そのさらに向こうにある、最奥に秘めた言葉を引き出していく。
この時のリチャードは、まるで求めていたように見える。

(このときの自分で縛っておいて自分で縄を切るドヤバッキン君、あんたのくびきを解くのは俺だと言いたげだった)

ここに到って二人が望むのは同じ。
バッキンガムは最初から最後まで初志貫徹、一切ブレない。

二人が手に手を取って求めるのは、
何者にも支配されない世界。
自分が自分のあるじであること。

王冠が象徴するのは、究極的には自由、自立。



救いを求めた癒し(ヘンリー)は逃げにすぎなかった。
母の呪いからも、生まれついての運命からも逃げずに、正面きって戦うこと。
それこそが生きるということ。
やはりひとりでは無力なのであって、手をたずさえて戦う相手を得たことは大きい。
全てを受け入れ、前を向いて未来へ、共に戦ってくれる相手=バッキンガム。


小さい頃のバッキンガムの記憶。
縛り付ける全てへの怒りや恨み、鬱屈した思い、野望。
少年だった彼は、強く男らしい(雄顔ドヤの)立派なアニムス像へと成長した。

孤独であり続け、拒否され続けて来た半生を経て、鬱屈した思いも成熟して戦う力となった。
(負の感情は大切!)


関係が進んで、弱さを自然に見せ、甘えを口にすることが出来、体の関係も含めてすべてを分かち合うことができる半身と出会えた幸福をかみしめている。
…のが今の状態やね。うっとりやね。





ここからが不安だ。

王冠とは戦って勝ち取るもの。
勝負の世界には勝ちと負けしかない。

たとえ万能感に満たされて、主導権を握るkとができたとしても、そのあとに防衛戦は果てしなく続く上、負けは死を意味する。
(まあ、原作の結末からしてそれしかないわけやけど)


原作ファンとしては、バッキンガム君が出てきたときから

「!…でた!」

となってるわけですよ。

あんな美貌のリチャードがこんなイケメンなバッキンガムと抱きしめあったり、×××してるのを見ると、もうもう……。

この一瞬を永遠にしてほしい!!!!

と思います。

これからの展開を思うとうつになりそうなので、いまのことだけ考えます。


 ≫  月刊プリンセスやばい(追記) 2 ポエミーな妄想

 
(プリンセス・コミックス) 菅野文(著)
中世イングランド。白薔薇のヨークと赤薔薇のランカスターの両家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代…。ヨーク家の三男・リチャードにはある秘密があった。それは、男女両方の性を持つということ。己を呪うリチャードは残酷な運命に導かれ、悪にも手を染めていくが……!? シェイクスピアの史劇「リチャード三世」を原案に描かれる禁断のダーク・ファンタジー!!


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Ama Mew(天海悠)
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