料亭予定地

薔薇王にひっかけた「おんな城主直虎」の話とか 2

2021/04/18
ドラマレビュー




薔薇王の葬列にひっかけた「おんな城主直虎」の話とか 2


Upが遅くなってしまいました。
申し訳ございません。


「おんな城主 直虎」つづき。

 
戦国時代に男の名で家督を継いだ「おんな城主」がいた--。遠江・井伊家の当主、井伊直虎。自ら運命を切り開き、戦国を生き抜いた女の激動の生涯を描く。(C)NHK



>>菅野文「薔薇王の葬列」の感想まとめ(自分用)


*ここからネタバレを含みます。




井伊谷は、三河と同じく今川と織田、しかも谷なので武田にもはさまれるという絶体絶命の土地。

悪役として今川とのパイプ役を果たすのは、「家老の息子」から「家老」になった但馬守政次。
じっとりしたフェロモンを振りまきながら、あいかわらずおとわへの恋心を隠している。

萌える。

影から井伊谷とおとわ(直虎)を守りながら、皆からは今川の犬と憎まれる高橋一生。

こういう役をさせたら、右に出るものはない高橋一生。



陽キャラは暗殺されて途中退場した。このあたりも、白ヘンリーと黒ヘンリーのリチャードをはさんだ三角関係に似てますね!

この陽キャラの落とし種が井伊直虎。
おとわは許婚が死んだので、その遺児を育てることに注力する。

※井伊直正は家康の小姓に入って名を上げ、大抜擢されたわけだが、あまりにも寵愛され、かつ美貌だった(らしき)ことから、基本ノンケっぽい気配の、年増の未亡人好きである家康の数少ない寵童だったのではないかと言われているらしい!
長じては徳川家に取り込まれた武田の赤備えを取り入れて、井伊の赤鬼と言われたほどの苛烈な武将になったそうだ!

ここで頑張ればいいのに政次!

もしかしてめちゃがんばれば、結婚できそうかもしれない…フラグが立ちながらも、但馬守政次はこんな所で発動しなくてもいいツンデレ属性を発揮。
さらに、おとわは、リチャードの三倍超絶にぶちんなので、撃沈。

(史実という壁)



しかし、要所要所で、ずっとまだ好きなのに…臭を漂わせ、昼メロ期待勢(どういう視聴者層なのかお察し)を萌え狂わせる。

そのツンデレじっとり萌え(!?)が最高潮に達したのが、途中で直虎(=おとわ)が高熱に倒れたときのエピソード

高橋一生の但馬守政次がやってきて、ふうふうなってるおとわの額に手をあてる。
これまで溜めに溜めてた想いを、爆発させるわけでもなく、ジンワリと…。
このあたりの高橋一生の演技がまたうまい!真骨頂!

そしてひとことだけ
「おれの手は冷たかろう」
と言う。

にぶちんおとわ、目をつぶってはぁはぁしながら(熱なので…)夢うつつに答える。
「政次は昔から、誰よりも、冷たい……」

大河史上ツンデレ切ない砲だった。



政次がずっと心の奥底に秘めたおとわへの恋心だが、いいかげんいい年になってきた段階で、理解者の女性(亡き弟の嫁!)も現れる。
報われない恋をずっと追い続けるより、幸せを手にしてもいいのではないか…。
もうすぐ、今川のくびきを脱して徳川に付くことも出来る…。

おとわをあきらめかけたところで、井伊家、最大のピンチ!

政次はおとわのために、一人で罪をすべてかぶり、井伊谷三人衆(徳川方)の手で磔になる。
手に入れかけた愛も振り切って、最後までおとわのために命までかけて……。

おとわは凄まじいほどのにぶちんなので、政次の恋心に気付いてたか不明なのだが、この「政次の亡き弟の嫁」の存在には何となく微妙な顔をしている。

これを、

1.これが日本の奥ゆかしさ
2.そこまで昼メロにしてラブシーンを演じることはNGとするNHK、および主たる歴史ファン視聴者層への忖度
3.ほんとうににぶちん
4.実は気付いていたけどどうしようもなかった

どの説を取るかは評価が分かれるところ。



政次が磔台にかけられたとき、おとわはその場で見届けるのだが、他の人には手をかけさせないと、みずから槍をとって政次を貫く!

直虎「地獄へ堕ちろ、小野但馬ァ~!!」

 →二人の間でしか通じない意訳「苦しませずにわたしがこの手でとどめをさす!これが長年のおまえの心に対するおとわの心だ、受け取れ!」


政次「地獄の底から見届けてやるゥ~!!」

 →二人の間でしか通じない意訳「ありがとう!政次の心臓は最初から最後までおとわのものだ!いつまでも御前と井伊家をあの世から見守っているぞ!」


という感じ。

→バッキンガムをみずからの手で処刑したリチャード。

やっと、つながったー!





これを書こうとしている間に発見したのだが、直虎に興味もった方はこちらを見て参考にして頂ければ…。

>>「直虎」今こそ振り返りたい政次名場面ベスト10

>>「直虎」政次処刑シーンに宿る大河黄金期のDNA

この二番目の記事で書かれている、「死をきちんと残酷に描く」大切さは、忖度と配慮に萎縮しきっている現代ドラマが反省すべきところであると思う。
アニメばかりが残酷表現に移行してるように思う。

人は生を意味する色恋や性的関係にももちろん惹かれるが、死もまた生活の営みの中にある一つなので、その表現は非常に大切だと思う。
突然難病に取り付かれた恋人と涙の別れとか、そういうのじゃなくて。



直虎は、全体的に見ると多分、通の人には不満な部分もあっただろうし、私もどちらかというとザ・昼メロにひっぱられて見続けたクチなのだが、高橋一生を見守るだけでも一見の価値はある。

他にも、

・デレどころかツンツンだが可愛い、菜々緒の築山殿
・尻に敷かれて情けないようで、後半にどんどんとらえどころなく腹黒政治家の片鱗を見せ始める阿部サダヲ
・顔芸で美少年でありながら井伊の赤鬼という役どころにぴったりあっていた菅田将暉

などなど、みどころはたくさんあった。

ちょっと、後半は、お約束の「実は問題解決アイデア、内助の功!」的な流れになったり、中だるみはあったりしながらも、やはり「萌え」があると見続けられる。

「おんな城主直虎」は、記憶に刻み付けられた最高。萌え。の作品のひとつに分類されている。



というわけで最新刊!
 
(プリンセス・コミックス) 菅野文(著)
互いに描く未来の差に愕然とするバッキンガムは、ティレルにリチャード殺害を命じる。バッキンガムはスタンリーたちの協力を得ようと画策。だが、スタンリー側から信用の代わりに二人の王子を殺すように命じられ……!?



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Ama Mew(天海悠)
Admin: Ama Mew(天海悠)
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