料亭予定地

薔薇王の葬列 月刊プリンセス(2021年5月号) ネタバレ感想

2021/04/18
漫画レビュー




薔薇王の葬列 月刊プリンセス(2021年5月号) ネタバレ感想



割とショックで、またしても感想を放置してましたけど、UPします。

そしてまた、長々と大河について語ってるので、興味のない方はスルーしてください。
今回、薔薇王にひっかけて語ってるのは、「麒麟がくる」ではなくて、「女城主直虎」です。

見ていた人は、ぴんとくる!


 
(プリンセス・コミックス) 菅野文(著)
互いに描く未来の差に愕然とするバッキンガムは、ティレルにリチャード殺害を命じる。バッキンガムはスタンリーたちの協力を得ようと画策。だが、スタンリー側から信用の代わりに二人の王子を殺すように命じられ……!?


 ≫ 菅野文「薔薇王の葬列」の感想


*ここからネタバレを含みます。




はやい

バッキンガムがぁぁあーーーー。
はやい、はやいよぉぉぉ。
早すぎるご退場だよおお。

もう二ヶ月くらい引っ張るかと思ってた。
リチャードのために、恋敵にまで怒るケイツビー。

ケイツビーの思考回路は、リチャードを中心に回っているわけだが、ケイツビー目線からしたら、これほどムカつくやつもいないのではなかろうか。

白ヘンリーが、それまではぐくんできた淡くほのぼのとした思い出を全部無かったことにして、ものすごく唐突にリチャードをフッた時。
今までが最高だっただけに(顔も良いし)、突き落とされたなー。
こいつ最悪やな。
と思ってたのだけど…。

バッキンガムは、最初からすごく激しい(婉曲的表現)関係から入ってしまって、肉体から繋がったわけだけども。
血なまぐさくて激しい(婉曲的表現)を一緒に過ごすうちに、次第に独占欲が芽生え…。
私の萌えも芽生え…。

お互いに愛し合ってることに気づいた!
わけであるので…

これだけ好きあって愛し合ってそれで目の前で死ぬっていうのと、どっちがより深くつらいだろうかと考えた。
(=どっちがよりケイツビーをムカつかせるかと考えた)



二人にとって王冠は、何にも支配されず、おびやかされず、自由に生きることが出来る、解放の象徴であったわけだろう。
それを手に入れたとき、同じくして、二人の愛の結晶♡も芽生えてしまったわけで。

二人が目指した王冠による自由と、もしかしたら男と女としての愛しあう生活というのは、相容れない。

・リチャードの肉体が両性具有という曖昧な状態にあること
・父王が男とした最初の決定・
・女面が強い自分と、男として生きる生活との乖離

などなどがからみあって、ごく一般的な「男と女として愛し合う生活」は実現できないことが判明する。



リチャードが愛の結晶♡を闇に葬ろうとしたことが、バッキンガムの裏切りの引き金になったわけだよな。

先月の森の中で、たぶん二人は心を確かめ合い、リチャードは完全に恋愛的には満たされたと思う。
そこでバッキンガムが選択したのは、茨となる自分を滅すること。

耳ふさいでるリチャードかわいそう

人によっては、絶対にバッキンガムのほうがひどいというだろうし。
(たぶん、ケイツビーはそう考えてる)



しかしだ。
生きていく上におけるある種の「段階」がある。
リチャードにとって、白ヘンリーのはまだ愛を知る前の段階。
黒ヘンリーは、その後に来たドロッドロの泥沼関係から芽生えたもの。

自分で泥沼の恋愛劇に引きずり込んでおいて、お前はいったい何なんだー!

というケイツビーの怒り悲しみはよくわかるのだが、苦しみというのは、あれとこれ、何かと何かを、比べることはできないんだろうなと思った。



シェイクスピアの、「もう一度だけ会いたい」をばっちり採用してくれて嬉しかったー。

やっぱり、バッキンガムの原点はあの少年時代にあるわけなので、出会いをもう一度しっかり描いてくれて嬉しかった。

首はチョンパされるけど。

気になるのは、もうたぶん、かなりはっきりしているらしき、リチャードとバッキンガムの子供だ。

おそらく、もう堕胎の線は消えたと見る。
ジェーンが言う「あなたの体はあなたのもの」という言葉が意味深だった。

これまで、体のことで散々、心を翻弄されてきたリチャードなので。
ここで、バッキンガムがひと一人の命と存在をかけて肯定してくれたことで、ついに自分の体について受け入れることができるのだろうか。


そもそも、
母親になる→あの自分を全否定してくる猛毒母と同じレベルに成り下がる
というところに、妊娠・出産への忌避感があったわけなのだから、

母<バッキンガムが愛し肯定してくれた自分

もしくは、ベストなのは

母≠自分

というところに落としどころをもってきて、落ち着いてくれればよいのだが。



考えようによっては、バッキンガムは自分の死によって、子どもの命を守り、リチャードに体を取り戻したとも言えそうだ。
さらに、独白によれば、バッキンガムは、黒い部分や、闇の部分、悪魔的部分をリチャードの分まですべて背負って死のうと考えているらしい。

しかし、男として王位についてるのに、出産するというのはどうなんじゃろうか。
ケイツビーとジェーンだけでは荷が重過ぎるだろ。

今のところ、すごいぺたんこのおなかだが…。
たぶん、たいへん今更な話だが、リチャードさんには生理があったのだろう。

やっぱり、精神的だけではなく、肉体もリチャードさんはどっちかとうと女の子よりだったんだよ!!
アンとベッドインなんて無理な話だ。



ここはついに、(死にそうではあるけど)アン、もしくはエリザベスちゃんの出番なのではないか?
エリザベスちゃんは、たとえ外に出られて戻ってきたとしても、どう考えてもリチャードの敵になるとは考えにくい。

リッチモンド伯の正体および目的が今一つ読めないが、今後は
エリザベスちゃん、小エド、(死にそうではあるが)アン、ケイツビー、(あてにはならないが)ジェーン、あたりのリチャード親衛隊によって、「リチャードが殺されていなかった展開」になると見る。

そうなるためには、
秘儀・女装!
を使えば、逃げることはそれほど難しくないような気がする。
妊婦です!ってなったら、それが王さまであるはずはないし。





沈黙している白ヘンリーだが、バッキンガムの答えには納得したのだろうか。
ある意味、これが黒ヘンリーの示した「愛」なわけだろうと思う。

バッキンガムも、「かつて一番愛した者」にあまり突っ込みを入れず、深掘りしないままだったな。

黒ヘンリーが示した「愛」がこういう結果だったから、
白ヘンリーも、ちょっと色々思い出して「ぼくも愛してた!」とか今更ふざけたことをぬかして言って、命を捧げてリチャードを助けるという展開になるのだろうか。

リチャードの身代わりになるとかして。
もう史実なんてなんじゃらという展開ではあるけれど、史実に寄せるとすれば、何とかしてリチャード三世は死なないといけないわけだから…。

って考えてたら、自分の一方的な妄想で、白ヘンリーが哀れになってきた。



最後にもう一度会いたいというバッキンガムの望みを果たすのみならず、他の人に渡すかとの勢いで、みずからの手でぶった斬ったリチャードではあるが、この結末は何となく、白ヘンリーを刺し、白エドを殺したときのことを思い出した。

さらにこのリチャードがみずからの手でバッキンガムの首チョンパという展開。

こっ、これは…!

これは、女城主 直虎(大河ドラマ)だー!!


と心に叫んでしまった。



大河ドラマに興味ないか、直虎があまり好きじゃなかったという人のために
いかに今回の薔薇王が女城主 直虎であったか、という、くどくどしい説明を別窓で試みたいと思います。


つづく。
続くんかーい!

>>薔薇王の葬列 ネタバレ感想にひっかけたシェイクスピアとか
>>薔薇王にひっかけた「おんな城主直虎」の話とか 1
>>薔薇王にひっかけた「おんな城主直虎」の話とか 2


 
戦国時代に男の名で家督を継いだ「おんな城主」がいた--。遠江・井伊家の当主、井伊直虎。自ら運命を切り開き、戦国を生き抜いた女の激動の生涯を描く。(C)NHK



 ≫ 菅野文「薔薇王の葬列」の感想まとめ(自分用)

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