GS美神と男性の浮気心について






コロナ休校の影響で、たくさんの昔の名作漫画が無料公開になっているのを見る。
サンデーは「GS美神」を放出だ!懐かしい。

https://websunday.net/museum/no25/

昔から週刊少年誌はあれこれ読んでいたが、その中で私が得た一つの教訓は、「少年誌の男性主人公はときにヒロインをあっという間に裏切る」ということだった。
もちろん全部ではないけど。

裏切るというより、「そばをチョロチョロする元気で明るい自分のことが好きな女によろめく」とでも言うべきか。
男性の浮気心というものは、週刊少年誌を見て理解した。

典型的なのは「地獄先生ぬ~べ~の」ゆきめが最たるもので、律子先生がヒロインだったはずなのにいつの間にかゆきめが登場して主人公に惚れてしまい、押せ押せ好き好きやった結果、外見もかわいいし露出も高いし必殺技もあれば活躍も多いしで、ぬ~べ~はどんどん押し切られていき、最後は我が物顔でヒロインに納まった。
ゆきめは可愛いので別にいいのだが、最初から読んでいた身としては一抹の「律子先生は?」という疑問がある。

途中から出てきた新キャラの女にかっさらわれるパターン、最初からいたヒロインは主人公が一方的片思いということが多い。(統計を取ったわけでも何でもないので、雑誌を読んできた限りの単なる体感です)

今まで、貸し借りしながら読みまわしていた週刊少年誌の読者の友人たち(女性)が何人、「嫌い嫌い!この女あとから出てきて大嫌い!」と言っていたことだろう。
「こういう所が嫌だから少年誌は嫌い!」と言っている友達もいた。

BLの絆はこういった現実を感じさせる醜い女の闘争からはほど遠いし、性に関係なく絆が深いので、そっちにはまってしまうのもよくわかる。

当初は硬かった絵も、連載が進むにつれてこなれてくる。
そこで登場するヒロインのライバル枠、主人公好き度も上なら、こなれた絵により最初から可愛いという好条件。
そうなるとヒロインはなんとなく糟糠の妻になっていき、気持ちもはっきりしてないから距離を取られてしまう。
憧れの女の子は優等生で控え目でお行儀がいい設定が多いので横から割り込むようなことが出来ない。
あこがれの女性と実際に付き合う女性の違いってこれだよね、と冷めた目で見ていた。
(逆に最初から元気で生意気な幼なじみ系ヒロインは、あまり浮気されないまま最後までヒロイン枠を守る気がする)


さてGS美神もだが、例に漏れず強力な新キャラのライバルが登場した。
もともと美神さんがそれほど横島が好きそうではない。
ツンもいいとこ、何度もそうなろうと匂わせるがキャラによる心理的抵抗が強いのか、長年一緒にいるからそういう感じも持っていきにくいのか、全然くっつきそうにない。

そこに現れた可愛い敵!ルシオラだ。
敵同士で、ホタルの精、外見も可愛い、ものすごい積極的。
横島君が(心ならずも)スパイ活動をやっている間に仲良くなるというガンダム展開つき。

(ピンポイントでルシオラ登場回だけリンク)

GS美神 極楽大作戦!!(30巻)
作者:椎名高志 / 出版社:少年サンデー / レーベル:小学館

美神最大のピンチ!!魔神・アシュタロス復活のために、美神の魂と一体化したエネルギー結晶をさがす超ド級パワーの3人娘が襲来。対するオカルトGメン特捜部新隊長に、急遽、時空を超えて蘇った美神の母親・美智恵が参入!!




ルシオラはけなげで実に可愛かった。
「命は短いんだから恋をしたらためらったりしない!」と言い放つ。
私も思わずほろりときて、これはどうなるだろう、横島くんを持ってかれるのではないだろうかと思いながら見守っていた。

過去やら転生前やらとド派手なエピソードをちりばめたラスボス戦なのに、美神さん主人公のはずなのに、ずうっとなんとなく冴えない。
どんどん張り切る横島くんと寄り添うルシオラに全部もってかれた。

ここで特筆すべきは作者の頑張りで、ルシオラのけなげさ、ロマンチックな設定に抗おうとものすごく頑張っていた。
ホタルの精だしもともと命が短い設定だ。
「ちょっとした良い思い出になる一時の恋でした」という展開にしようとしているのが垣間見える。

かえってルシオラのけなげさが強調されてどんどん横島君がルシオラに引きずられていく。
ルシオラも後がないから一直線だ。これを拒める男はそうはいまい。

このエピソード途中に横島と美神は結ばれる運命なんです風のエピソードを入れて抵抗するも、美神がツンなのでルシオラの勢いにはかなわない。

ついに付き合ってしまい、惚れた女がどうのこうのと言い始めたときは終わったなと思った。
読んでいるこちらとしては、そもそも美神さんがツンすぎて少しイライラしていた。ルシオラやれっ!
やれるとこまでやっちまえ!

GS美神は頑張った。
ルシオラは死んだ…。魂は横島の子供として転生することになった。
妥協出来るだけしたギリギリの路線だ。

ルシオラを応援していたので、若干複雑な気持ちではあったが、その頑張りは評価したいと思った。
ヒロインは首の皮一枚で守られた。
もう、ここまで頑張って抵抗して抵抗してなんとか修正し、もとの路線に戻したら、これはもうよくやったと言うしかない。
(そもそも主人公が美神さんのはずなので、題名にも冠しているし、どうにかするしかなかったのかもしれないが)

後から出て来た自分のことが好きな女にこれ以上ないほど引っ張られてよろめいたにも関わらず、軌道修正してなんとか体勢を立て直したGS美神は伝説の漫画としてわたしの心に残ることとなった。



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