料亭予定地

私のデジタル本棚 「血の轍」

2019/05/15
漫画レビュー




今なら1巻無料だよ~
と思ってレビューしようと思った。
でも、もし無料期間終わってたらごめんなさい。

1巻だけでも必読必見。
今、売り出し中の話題の作品だと思う。
(ああ、早くイムリもレビューしたい…)

血の轍 1巻
https://www.shogakukan.co.jp/thumbnail/books/09189623血の轍 1巻

作者: 押見修造
出版社 小学館

ねっとりくる感じがなかなか良い。
絵のタッチと表現がベストマッチで真綿で首をしめるようにじわじわくる。

<<ほのかに1巻ネタバレ気味です>>

「惡の華」「ハピネス」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など、傑作を次々と世に送り出してきた鬼才・押見修造氏が、ついに辿り着いたテーマ「毒親」! 母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと! 読む者の目を釘付けにせずにはおけない、渾身の最新作!!







けどね、けどね~。
この作品を解説で「毒親」ってひとことでまとめないでほしいんさ(ママ風)
私の中ではこのママさんは毒親ではない!
ごくごく普通の人。

頼りにならない夫に、ムカつく夫の親族。
顔は笑顔だが心は鬼。
普通が歪んで狂気へ向かって行く、その取り巻く状況や過程がすごくうまく描かれていると思う。

第一巻の突き飛ばすまねをするいとことか、絶妙です!
このムカつく感。
自分の子供を若干ばかにしている。
しかも、親戚のパワーバランスから、母親が強く言えないこともわかっている。
崖から突き落とす真似なんて、それは冗談ではすまされないので。と詰め寄りたくなる微妙さ。

お前が落ちてみろ!オラ!
おら、落ちてみろ!
そこまでなら、ある一定数の母親なら思う。
少なくとも私は思う。

そこで実行してしまうのと、実際にはしないのとの差は、人が思っているよりも紙一重なのではないだろうか?

このママさんにはこの息子しかいない。
たった一つ現実の世界にしがみつくための頼りの綱であることが端々から見える。

すがるものが何一つなくてはいられないし、何一つない所に、もしたった一本のよりどころがあれば?
そうすれば、何もないよりもむしろ必死になるのではないだろうか。
「それ」をすべての力を使って守り、かつしがみつくのはまあ、人として当然のことではないのだろうか。

この作品は徹底して男性目線なのが面白いな!と思った。
まず、ママが何か異常に若くて可愛い。
ぷにっ・キスとかも、なまなましい。
この子は絶対女として意識しているなというか、意識させたい作者の思惑がすけてみえるというか。

そして、外見から内部の夜叉が全く見えていないところ。
ぶつぶつ言っててやっとえ?そんなこと考えてたん?て気付くところ
えっ…。わからないの?
こんなに、外見だけしか見てないの?
なんでそんなに鈍いの?…という。

これが山岸涼子とかなら、能面の女と般若とを切り替えることによって割とわかりやすく表現するし、女児はそこに気付いている、という風に描写するだろう。

男子って、そんな風に見えてるの?みたいな。
どんだけあんぽんたんで無神経なの?

笑顔の下の感情をあまりにもあまりにもわかっていないことに驚愕…!という。

「だって笑ってたじゃん」
「そんなにつらいなら言えば良かったのに」
とか言いそう。

これを異常と取るのか?毒親と呼ぶのか?
一言で簡単に言わないで欲しい!
しかもあくまでこのママはどこまでも若くてとても美しい。
異常さもなんとなく薄れるほどに。



広告の打ち方はほんとにRenta!はうまい。レビューも豊富!
しかしRenta!すまん。君はちょっと割高感あるのよ。

やふこみ時代から使ってて移行したebookに肩入れですみません。
私はこっちの立ち読みから入る↓ebookのpage

虫かぶり姫 (1)【電子限定描き下ろしマンガ付】
(しかし、このRenta!の広告は定期的に中身が変更されるらしいから、次見た時には違う漫画かもしれない。虫かぶり姫でなければ検索しようとは思わなかったかな)

なろうのマイページ
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細々やってるHP
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Ama Mew(天海悠)
Admin: Ama Mew(天海悠)
へっぽこ自家発電物書き。アニメ漫画書籍全般雑食です。クセ強め。
富野信者。イクニ。古典。児童書。
自分のことは盛大に棚に上げてレビューを書いたりします。

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