料亭予定地

兵士シュヴェイクの冒険にマ・クベの名言を

2020/01/25
読書




先日、ネットをさまよっていて「兵士シュヴェイクの冒険」を発見!!
非常に非常に感慨深かった。

「兵士シュヴェイクの冒険」
わたしはこの本を中学生の時に読んだのだが、もうそれはそれは…中学生にとってこの本は
つまらなさの極致
と言ってもいいほどのつまらなさだった。

そして本当になぜかよくわからないが、誰にも強制されていないのにいやいや読み進め、読破した。

その頃のわたしは、「投げ出したら負け」という意味のわからない使命感に満ちていた。

「面白くないなと思いながらも読破した」
という体験、しかもそれが一定の評価をされている本だった場合にどうなるか…?。

「兵士シュヴェイクの冒険」はいまだに覚えている。

兵士シュヴェイクがあっちにいったりこっちに行ったりしながら、おおむね理不尽な事を言われ、ひどい目にばっかりに合う。
一見、まぬけで愚鈍に見えるシュヴェイクだが、やられっぱなしでもない。
ブラックでもあり、(今思えばだが)風刺と皮肉満載だ。

もう一度読み返したい。

実家から持ってこられなかったおばあちゃんの本はたくさんあった。
(いまだに捨てさせられたことを恨んでいる)

が、その時とっさにわたしはシュヴェイクは選んで入れた。
時間もなく、保管する場所もなく…。
なのに、これは持っていかないと…という使命感にかられていた。

あれほどたくさんの本を読んだのに、完全に忘れてしまった本も沢山ある。
なのに兵士シュヴェイクはまだわたしの中に残っている。

鈍感力の極致ともいうべきシュヴェイクは愚鈍に見せかけながらも一筋縄ではいかない…。

<<あほはどっちだ?>>
「下」でこき使われる者か?「上」に立つ側か?
ぐるぐる巡ってわからなくなる。

中学生でとても退屈だと思い、また読んだのもただ一度だけなのに、ピンポイントでそこだけは焼きついた。

理解はできないが、作者の声はわたしに届いていたし残っていた。

本の山を掘り返してまたシュヴェイクを探さなければ。
何なら新刊も買って比べなければ。
もう一度読んでみたい。

今になってみればわかる。
「あれは、いいものだ」(by マ・クベ)

力のある本は記憶に残る。
その意味が、人生を通じていつの日かふっとまためぐり合い、語りかけてくるとき、それが昔にはわからなかった素晴らしい出会いであったことを知る。

「あれは、いいものだ」


兵士シュヴェイクの冒険 1 (岩波文庫 赤 773-1) (日本語) 文庫
- 1972/8/16 ハシェク (著), 栗栖 継 (翻訳)




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Ama Mew(天海悠)
Admin: Ama Mew(天海悠)
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