料亭予定地

メアリースチュアートを描くなら

2020/01/10
自分トレンドのひとりごと



まだメアリー・スチュアートで頭がいっぱい。
それだけ魅力的な題材だ。
滅びの美学とでもいいますか。

ただ私は三傑なら徳川家康、義経より頼朝、判官びいきの真逆を行ってるので、基本的にエリザベス派だ。
女だてらに国を守り抜いて黄金時代を築いたエリザベスの方がずっと好きだった。
結果論だけど、繁栄と平和が一番なので。文化も花咲くし。

だけどこの映画(「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」)で俄然、メアリーに今までより興味が出てきた!

最近、ドライブレコーダーを買ったので動画には一人で運転している私が唐突に(Alexaにでも語りかけるように)「0歳から女王だったメアリーが18までフランスにいたのだとしたら、その間ずっとスコットランドで政治をしていたのは誰だったんだ?」などとつぶやく様子が残されています。
>>メアリー・スチュアートWiki

マリ伯が全ての黒幕で敵だったとは言い切れないよな~。
フランスから呼び戻して自分が宰相の立場でいられた時には、安定していたのかもしれない。

メアリーを食いつぶしたのは彼女がもっとも誇りとしていた正統な血筋に対するプライドであったような気がする。
(そのあたり、映画はちゃんと表現していた)

これだけ家臣に背かれ反乱を起こされるというのは社会情勢もあったかもしれないがメアリー自身の為政者としての力が足りなかったと考えるのはまぁ妥当。
女性として魅力的か、いい人かどうか、血統による正当性など、一つの国のトップに立てば全く別問題だとよくわかる。

マリ伯もセシルのような立場になれていたなら、落ち着いていただろうか?
そう考えると、ダーンリーとの結婚ですべてが暗転したのは否めまい。
マリ伯は権力の低下を危ぶむし、ダーンリーは王として主権を振るいたがるし、これが国を衰退させる権力闘争の幕開けとなった。

しかし、別の強国の王子などが相手であってはパワーバランスが崩れていただろうし。難しい。
(スペインのようなカトリック国の相手では新教勢力が黙っていないだろう。オランダなどが無難だったかもしれないがメリットがほとんどない。これ以上フランスの血を入れるのも微妙だし、ドイツ系はなんとなくだがメアリーの好みじゃなさそう。そう考えると確かにダーンリーはちょうどよかったわけだ)

セシルは家臣で純粋に実力を認めてもらって登用された立場だが、マリ伯は曲りなりにもメアリーの兄なので、「本来なら自分が王位にあって当然、この政治を何もわかってない、血統だけ立派なフランスかぶれの妹よりは」と考えるかもしれない。

エリザベスが結婚しなかったことが、どれほどの英断であったかよくわかる。
彼女は結婚することによる、一般論での「女性は男性に仕えるべき」とされる価値観がもたらす構造のゆがみをさけたのだ。
権力の流れがすっきりとわかりやすい。

メアリーは振り回されてしまった。
でもその生んだたった一人の子供がスコットランドとイングランドをすべる王になるわけだから、間違っている、いないでは語れない。

映画は置いておいて、こうして自分の目で見ていると、やはり女が女として政治に入る難しさを痛感する。
世襲だから跡継ぎ問題も発生、そうなると女であることと切り離してはいられない。
そこをはっきりと理解して、自分からばっさりと切り捨てたエリザベスはやはりすごい。
けっきょくエリザベスアゲになるのはゆるしてください。
昔から好きなので。

逆に、完全に恋する女性らしい女性を貫いたとしてのメアリー、政治家にはなれなかったメアリー、徹底的に個人だったメアリー、というのもまた魅力的だ!

てっぱんのメアリーの物語が欲しい。
(実際はどうだったかはおもいっきり後ろに投げ捨てて)

フランス王宮で蝶よ花よの生活をした。
スコットランドという得意な伝統と文化を持つ場所で、女性として新しい生活を始めた。

普通にちょうどいい男性を見つけて(フランソワは虚弱だったし)恋をして、ごく一般的な結婚生活にあこがれた。
妊娠して母の喜びを知った。

夫に幻滅する中で、昔ながらのフランスの生活を感じられるのでお気に入りだったリッチオの殺害事件。
(スコットランドの風俗的に、リッチオのような大陸イタリア男に不快感を持つ気持ちはなんとなく理解できる)

夫婦仲は壊れ、女王としての威厳も傷付けられ、あらゆる失望を味わった頃に、まったく違ったタイプの「強い軍人型」の男性に恋をする。
しかしそれは、不倫の恋としていっそう皆の反感を買うだけだった…。

そして戦いで敗れ、エリザベスを頼るしかなかった。
十八年もの飼い殺し生活のすえ、処刑。
悲劇の女王…!

そんなてっぱんの、ごくふつうの物語がいい!
ふつうでいいのー!ふつうが一番なの!そのままでいて!
史実はどうでした、意外性をついてみました、昨今のを流行を入れてみました。
いらな~~~い!




メアリー・スチュアートで検索してたらデュマが出てきた。
えっ!?デュマがメアリー・スチュアート書いてたの?そんなの知らなかった。グーテンベルクでDLしてない!
(いつ消えるかわからないため、グーテンベルクからは見つけ次第相当数のファイルをDLしている)

デュマのメアリー・スチュアート(グーテンベルク。無料英語版)

マルゴといい、どんだけ~!?
「面白そうだなと思ったらデュマ」は鉄板なのか。
お父さんデュマが息子デュマの作品を読んで「まだまだ自分の作品には及ばんな」と言ったと伝わるが、確かにパパの作品はすごい。ダイナミックでストーリーが面白い!
しかし、メアリスチュアートの話をフランス目線で書くとなると…どうかな~~?
(レビューでは、デュマにしてはおもしろくない、などと書かれていた。やはりか?)

映画の「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」が放映されたとき、真っ先に思い出したのはデュマの「黒いチューリップ」だった。
(しかしこちらは、デボラ・モガーの別小説が題材だった)

有名な「マリーアントワネットの首飾り事件」の小説を書いたのもデュマ。

デュマのアントワネットは本当に良かった。
過剰に愚か、過剰に軽薄じゃなくて、美しくて高貴で品位があって、すごくまともだった。
だが周囲の悪巧みや邪心、政治状況にふりまわされる。本人、当惑する。
そんなアントワネットがとても好みだった。
デュマ最高!



※記事で言及した作品まとめ

デュマのメアリスチュアート、グーテンベルク英語無料テキスト

メアリー・スチュアート 単行本 - 2008/8/21 アレクサンドル・デュマ (著), 田房直子 (翻訳)




チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(字幕版)

17世紀オランダ、希少な品種の球根1個が邸宅1軒分に相当し、世界最古の経済バブルとして知られる「チューリップバブル」がピークを迎えていた。年の離れた、裕福なコルネリスと結婚した修道院で育ったソフィア。夫が夫婦の肖像画を、無名の画家のヤンに依頼する。キャンバス越しに見つめ合うヤンとソフィアが、恋におちる。許されない愛を貫きたいと願った二人は、ある計画を思いつく。(C)2017 TULIP FEVER FILMS LTD. ALL RIGHTS RESERVED.



チューリップ・フィーバー (河出文庫) (日本語) 文庫 - 2018/10/5 デボラ・モガー (著), 立石光子 (翻訳)



Tulip Fever: A Novel (English Edition) Kindle版 Deborah Moggach (著)



デュマの「黒いチューリップ」、グーテンベルク英語無料テキスト

「マリーアントワネットの首飾り事件」、グーテンベルク英語無料テキスト

マリー・アントワネットの首飾り [DVD]



王妃の首飾り 上 (創元推理文庫) (日本語) 文庫 - 1972/4/7 アレクサンドル・デュマ (著), 大久保 和郎 (翻訳)

大革命前夜のフランス宮廷で、絶世の美貌をうたわれたルイ十六世の王妃マリ・アントワネットをめぐって、奇々怪々な大事件がつぎつぎと持ちあがった。微笑のかげに宿された野望と、虚栄の渦巻く絢爛豪華な王朝絵巻。百五十万リーヴルのダイヤをめぐってくりひろげられる宮廷内の暗闘。正体不明の貴族と美しい女山師の陰謀、清純な恋愛などが織りなす波瀾万丈の大ロマン。巨匠大デュマが真価を示す本書は、南ドイツの山中で開かれたフリーメイスンの最高会議で、ヨーロッパ君主制の顛覆を委任された超自然的な能力の持ち主《ジョゼフ・バルサモ》を主人公とした物語にも関連した作品である。第一巻から第三巻までの三部作を上下二巻に収録した。本邦初の完全訳決定版である。



プロジェクト・グーテンベルクについて
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プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリカ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館。



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Ama Mew(天海悠)
Admin: Ama Mew(天海悠)
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