• 前書き:妹子が作ったお話で、私がなんとなく形を整え所々手を入れたものです。兄妹ねこシリーズの第一弾。(2018.03.18付)◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇あるところに二ひきのねこがすんでいました。ちいさなねこはげんきでおしゃま、ちょっとおおきなねこは、ちいさなねこよりほんのちょっとおおきくて、いばっています。自分はもう大人だと思っていました。ある日、にひきが木で作った橋をわたろうとしていたとき川のまんなかにくろいものが... 続きを読む
  • 閉店間近の雑貨店で、白髪の店主はクローズドの札を下げてやれやれと肩をひとしきりもんだ。今日はまあまあの人の入り、でも午後になるにつれて暇になっていき、最後はほとんど居眠りをしていたかもしれない。それはあんまりソフトな音だったので最初は気づかなかった。たんたん たん雨でも降ってきたのかとすりガラスに暗い窓の外を覗いてみた。雨粒が当たっている気配はない。タン タタンだしだしさっきよりも強めの音がした。... 続きを読む
  •  ねこが落ちてきた。 ぽとんと。 次は毛が頬に当たった。 ふわふわ。 ふわり。 最初に着地した灰色のねこはコンクリートとほとんど同化している。黒いねこは壁のしみのようにしがみついている。 キジトラの縞模様は目立つようで迷彩になっているから、庭木に落ちるとすぐ見えなくなる。 あとからあとから、次々に落ちてきた。 うわぁ。 人々は口々にしかめっ面で見上げる。 まいったなこりゃ。 ひどいもんだ。 うそで... 続きを読む

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